外光と呼応して変化する光壁
37年の歴史を持つ第一生命ホールの名を冠する音響空間が新たな歴史を刻み
はじめるにあたり、採用されたオーバル形状はホール空間として個性的と言え
る。ホールには海のきらめきをイメージしたライティングオブジェの光が降り
そそぎ、その背景となる天井を白く際立たせるため間接照明の光源選定には現
寸モックアップによる実験を重ねた。それは白のイメージがホールに親密な一
体感を生むと認識されていたからである。
扇形状のホワイエは日中の眺望、薄暮から日没の印象的な時間を過ごせるよう
に、ホール階へのエスカレーターの側面とホワイエ壁面にLEDによる光壁を計
画し、季節やアニバーサリーに応じて光の景観を変化させている。
2001
晴海トリトンスクエア第一生命ホール
Client:日建設計,竹中工務店東京一級建築事務所
Dai-ichi Seimei hall